結局、商売目当てなのが見え見えな本
薄毛に悩む人は、この手のマイナスキーワードにとても敏感なので、うまいこと本のタイトルを決めたなぁと思う。
まず、この本の著者が医師であり、ハゲに悩む1人であったことから、カツラや増毛などの実体験から、ハゲというコンプレックスを持った人を食いものにする育毛商法の実態を赤裸々に語っている印象が強い。そのため、育毛・発毛にとってのマイナス要因として挙げられるものの説明には、だいたいが納得がいく。1度読んでおいても損はしないだろう。ただ、AGAの手法や薄毛の一般的な原因、カツラ、増毛、植毛のリスクを知っている人には、それほど斬新な内容ではない。
育毛対策としては、AGA治療の王道であるフィナステリドとミノキシジルの流れを推奨しているが、やはりこの手法につきまとう副作用の問題も認識されていて、その問題解決として、独自の商品「Rebirth」という発毛剤を推している。これはこの医師のオリジナル商品であるようだ。
「Rebirth」は、フィナステリドとミノキシジルの2つをバランスよく配合してあるとのこと。・・・結局、AGA治療と一緒かよとちょっと思ってしまったが、この「Rebirth」には、飲むタイプと、塗るタイプがあるそうだ。えっ、飲むタイプ?
う~ん、ミノキシジルをよく知る人には、これを飲むタイプと聞いて、違和感を感じる人はいるはずだ。ミノキシジルは、もともと副作用の強い成分で、塗るタイプの育毛剤だから、副作用をある程度抑えることができたはず、、、だから、飲むタイプだと人体に及ぼす影響というのは・・・どうなんだろう。実際、ミノキシジルを口から服用する商品なんて絶対扱わないという医師もいてるぐらいだからだ。。
著者いわく、トライアンドエラーを5年ほど繰り返し、商品として安心して出せるものにした、と言っているので、今言ったような心配はないものだと願っているが・・・。読み終えて、一般的なフィナステリドでなく、オリジナル商品のRebirthを推す理由・理屈が弱いと感じる。結局、自分の商品を推したかっただけなんだろうか・・・。
あと、「Rebirth」のプラスアルファとして、発毛成長因子(IGF-1,bFGF,VEGF)を注射で頭皮に直接浸透させる、カクテルタイプのものもあるそうだ。ちなみに、bFGFとは、塩基性のFGF成分のことで、名称はFGF2である。当ブログ日記でも、登場しているFGF-7とはまた別のグロースファクターだが、成長因子というくくりとしては兄弟のようなものである。
この記事へのコメントはありません。