今、私は再生医療の本を手にして、読みふけっている。
再生医療?何の話をしているのかと思われるのも仕方がないと思う。
昔、育毛ブログの記録を取り続けていたころ、FGF-1というグロースファクター成分の入った、育毛美容液を頭に塗布して、髪を生やそうと試みていた時期があった。このFGF-1は、いわゆる『細胞増殖因子』と呼ばれるもので、growth factor(グロースファクター)ともいう。細胞増殖因子とは、簡単に言うと、超微量で強力な生物活性を発揮するたんぱく質のことである。
細胞増殖因子は、いくつもの種類があって、EGF、FGF、HGF、TGF、PDGFなど、自分の記憶では、22種類?ほどあったと思うが自信はない。そのうちの1つ、FGF-1という細胞増殖因子が、頭皮・髪に作用すると、育毛効果として、良い働きを見せていたというのが、今の認識である。
しかし、育毛・発毛という行為は、1日で完結するようなものではなく、何年・十数年と長い月日をかけて、経過を見ていくこととなる。そうであれば、自分が試す方法が、本当に良いものなんだと確信を得られるか、もしくはそれに近いぐらいの信じられる何かがなくては、そもそも続ける方が難しいのではないかと思う。大人がチャレンジしてはすぐにあきらめる、これが繰り返されるのは、嘘・虚言・まがいものの情報・商品に翻弄されるからであろう。
だから、どういう方法であっても、自分が信じられる方法でないと、長続きしないのだと思う。途中で挫折したり、根性が足りないんだとか、そんな前時代的な発想はやめて、科学的な根拠をもっと見つけ出す、話はそれからなのではないかと、今、そう考えている。
そこで、本棚の奥にしまってあった、「細胞増殖因子と再生医療』という本を読んでいるが、頭髪に関する記述は、最後の方に、わずか4~5ページしかなかった。私が使用していた育毛美容液の成分に入っていたFGF-7や、KGFという因子について調べると、「皮膚潰瘍」という項目で、登場していた。
皮膚潰瘍(ひふかいよう)とは、皮膚の表面だけでなく、真皮や皮下組織まで深く傷つき、組織が欠損してえぐれた状態を指し、血行不良(糖尿病、動脈硬化)、圧迫(褥瘡)、外傷、感染など様々な原因で起こり、慢性化して治りにくいのが特徴と、AIの説明にはある。それを治すのに、FGF-7や、KGFの因子が紹介されている。
細胞増殖因子に少し詳しい人なら、実はこれは理解できる話なのである。昔、EGF配合の美容液を、通販でずっと販売していたのだが、これを使っていると、肌のターンオーバーが整えられて、美肌が続くと謳って、飛ぶように売れていた。今もたぶん人気だと思う。販売していたのは、バイオエッセンスという美容液。
これに含まれているEGFも、肌の新陳代謝を早めてくれる。そして、こんな話がある。小さい子どもがケガをしたら、EGF美容液をぬってあげると、すぐに治るという。これは実際に確認した訳ではないが、理論的には合っていると思う。
細胞増殖因子が結果的に、人体に起こった、ケガ・何らかの損傷を治す役割をこのように果たしているという記述が基本的に多い。だから、FGF-7やKGFの働きも、体内のどこかの細胞を修復することが本来の目的なのだと思う。現に、KGF美容液を肌に塗ってもいいと昔、聞いたことがあって、実際に何度か試してもみた。少量だったので、あまり実感はなかったが、この細胞増殖因子ら、グロースファクターと呼ばれるファミリーは、カラダの何らかの部分を修復・整えることが仕事だと考えると、つじつまが合うように思う。
(ちゃんと言葉にできていないことが多いのは理解していますが、話を進めます)
細胞増殖因子は、損傷した身体の特定の細胞を修復・再生を促すような効果が見込める、と一般的には言われている。だから、1つの因子が、様々な効果を及ぼすことも不思議ではない。実際に、毛の発生や伸長にはさまざまな細胞増殖因子の関与があり、EGF,bFGF,TGF-a,TGF-βなど(他にもあり)が報告されている。
しかし、毛髪再生は毛包が残っていれば、活性化して発毛を促すことは可能と考えられるが、毛包が消失してしまった皮膚に発毛させるのは容易ではないらしい。毛髪再生はやはり、ハードルが高い分野であるとわかる。
そこで、マウスの皮下にbFGF(FGFファミリー)を、注入するという実験を行ったところ、毛の長さが有意に伸長していた、もしくは何らかの変化が起きたのが、FGF-1,FGF-2,FGF-5,FGF-7,FGF-10,FGF-13,FGF-18,FGF-22だという。FGF-7が一番有効なのだと思っていたが、そうではないのかも知れない。
ここまで調べるのも相当に時間がかかったが、もっと調べるには更に専門的な書籍が必要なので、それを求めて行動してみようと思う。ブログは飛び飛びになると思いますが、またの機会に。












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