昨日、大阪の梅田を歩いていたら、リアップは唯一の発毛剤です!という広告がでかでかと貼ってあった。
まぁおなじみの広告なのだが、唯一と言っても、その時は確かにそうであったかも知れないけれど、時代は進み、発毛を促すようなアイテムは、リアップに限らないのは、少し育毛をかじったことのある人なら、誰でもわかることだ。
しかし、唯一とあれば、日本人は多勢に弱い。みんなが使っているから、安心感があるから・・・
育毛剤を買おうと迷っている人は、無難な選択をしてしまう。高いお金を払うのだから、誰しも失敗したくない。だから無難に。
リアップを買おうとするのは、本人の自由なのだから、私が文句を言う筋合いはどこにもない。でも、その決断は本当によく考えたものだろうか?唯一の発毛剤などと書いてあるから、他に考える余地などないではないかと安易な結論に落ち着こうとしていないか?
私はこの育毛混迷期ともいえる、日本社会の中で、このような表現は、育毛について、個人がきちんと情報を集め、学ぼうとする姿勢を一撃に葬りさろうとするものだと思う。
そもそも広告には、唯一という、オンリーワンの表現は禁止されている。
このリアップだけが特別なのか、許可を得ているのか?そんなことは知らないが、許可云々関係なく、薄毛に悩む人の思考を妨げることはよろしくないと思う。
確かにリアップが究極の育毛剤で、それを手にした人がみんな幸せになれる代物なら、ここまで言っている自分は完全に悪者だろう。だが、そうではないはずだ。
ミノキシジルがいかに強力な、発毛成分であっても、それを1日どれぐらい塗布して使えばいいのか、そして副作用のリスクをわかっていなければ、人によっては、今より薄毛・抜け毛の状態が悪くなることだってありうる。
私も、長い育毛生活において、思い知らされた教訓の1つに、「育毛はかけ算」であるという言葉がある。マイナス要素が1つでもあれば、何をやっても0になるんだよという。少し極端な表現だから、あながち間違ってはいないように感じる。少なくとも自分には。
まぁもちろん、きちんと髪の毛が生えてきて、良い結果に満足しているという人も、いてると思うが、使い方によって、いかようにでも評価が変わるのが、今の育毛剤なのだ。
そして、よく効果がわからないから、自然消滅。これが最もよくあるパターン。
だから、育毛剤は永遠に売れる。これが変わらぬ真理だろう。